ローコストってどうなの?
さて、延床50~60坪となると、結構な広さの家となります。
今回うちのコンセプトに夏涼しく冬暖かいというものがあるので、
性能が高い家を売りにしている大手メーカーを見に行きました。
大手は伏せても意味ないと思うので、名前を上げちゃいます。
一条工務店のモデルハウス(i-sumart)を見に行きました。
住宅性能を表す値に
Q値、UA値(熱に関係)、C値(隙間風の量)、耐震等級(3が最大?)
がありますが、とても優秀な値を示していたので実際行ってみることに。
あの日は7月のとても暑い日だったのですが、中はちょうどいい温度。
エアコンは1階と2階で1台ずつの稼働だそうです。
さて、このメーカーは2x6(ツーバイシックス)工法であるため、
最初から候補外だったのですが、
価格の参考にと概算見積もりを出してもらいました。
結果…延べ55坪で5000万!笑
一条工務店では、太陽光パネル一体型の屋根をつけられるので、
唯一太陽光をつけられそうなHMだったのですが、
私の予算ではお客にはなれなかったようです。
太陽光パネルが500万だったことを加味しても全然足りない…
まず、坪単価65万だと聞いていたのに、
総額ではプラス坪10万は見た方がいい(?)と言われたのが意味不明。
私の認識では、(建築にかかった費用)/(延べ坪数)=坪単価 だったので
それなら元から坪単価75万と言ってくれよと思いました(笑
さて、次はローコストメーカーです。
地場のUホームと大手のタマホームです。
Uホームは担当の建築士の方がとてもいい人で印象が良かったです。
しかし、住宅の仕様と価格のバランスが悪く却下。(2世帯のべ55坪で3500万位)
タマホームは今まで見積もり取った中でぶっちぎりで安かったです。
玄関以外分離2世帯、延べ55坪で解体費、諸費用込みで3000万。
しかも今年の冬までにできるとのこと。
しかし、グラスウールの充填断熱でローコストの施工となると結露が不安。
ある程度規格が決まっていると、材料が安く、工期が短い分安くできるのだとか。
大手のスケールメリットを大いに発揮していると感じました。
今回のコンセプトは長持ちする家でもあるので、
父と相談し、説得を続けた結果、ローコストメーカーは対象外となりました。
やはり父の中には土地64坪、延床40坪で総額2500万(恐らく坪単価は20万位)
という記憶(30年前)が強く残っており、
毎年資産価値が目減りしていく建物に金をかけるのがバカバカしいようでした。
しかし、コミュニケーションを続けていく中で、
イニシャルコストをしっかりかけて維持コストを減らすと、
結果的に生涯にかかるコストが減らせることを理解してもらえたようです。
自分一人で建てるわけではないので、こうした回り道も必要かなと思います。
今回ローコストは対象外になりましたが、
そもそも家族構成が変わったら建て直すもんだろ。という方にはおススメです。
今回トイレ、キッチン、風呂が2個ずつある2世帯住宅でこの価格だったので、
単世帯なら相当安く、又は少ない費用で広く建てられると思います。